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皆様、セカンドオピニオンという言葉をお聞きになったことはありますか?
先日、患者様からこんなお問い合わせをいただきました。
がん治療の相談例
Aさんのケース
「先月大腸がんの診断を受け手術をしました。今主治医から抗がん剤をすすめられています。しかし、本当に抗がん剤はしたほうがいいんでしょうか、抗がん剤の副作用にも抵抗があります。抗がん剤をしても再発することはあるようですし…。ですのでセカンドオピニオンを受けに行きたいのですが、どうすればいいのでしょうか。」
最近、セカンドオピニオンに関するお問い合わせをたくさんいただいています。
- セカンドオピニオンを受ける手順は?
- どのタイミングで受けに行くべきか?
- どこの病院で受け入れてくれるのか?
- 主治医への適切な伝え方は?
- などなど
そもそもセカンドオピニオンとは何でしょうか。
- セカンドオピニオンとは
- 主治医の診断や提案された治療に対して納得がいかない、あるいは他の治療を検討したいときに主治医とは別の医師に意見を聞くことです。
では、似たような言葉にインフォームドコンセントがありますが、こちらとの違いはおわかりになりますか?
- インフォームドコンセントとは
- これから予定している治療について専門医から詳しく話を聞くことです。
セカンドオピニオン→元の病院に戻ることが前提
インフォームドコンセント→転院することが前提
このようなイメージです。
現在、セカンドオピニオンという言葉(インフォームドコンセントも)はとても一般的になっていますよね。しかし、これだけ日常的に使われていても患者様やご家族はわからないこと、不安なことをたくさん抱えていらっしゃいます。
抗がん剤は絶対に必要なのか?
さて、Aさんはこんなふうにもおっしゃっていました。
「抗がん剤ってしなくちゃいけないの?抗がん剤をしても再発する可能性はあるんですよね?」
こちらも私たち医療コーディネーターがたくさんいただくご質問の一つです。そもそも、手術で見えているがんは取ったはずなのに、なぜ抗がん剤をしなくてはいけないのでしょうか?
それは、がんがもっている特徴によるものです。
まず手術をするときの条件は、いくつかの例外を除いて「転移が認められず、がんが臓器にとどまっていると思われるとき。」です。しかし、がんはある程度の塊(大きさ)に成長するまでは画像にうつりません。なぜなら、がん一粒の大きさは100分の1mm。肉眼はもちろん画像検査でもわかりません。極小さながんを発見する術は今のところないのです。
転移がないと言われても体の中ではすでにこんなにも小さながんが産まれた臓器を飛び出して他の臓器まで広がっている可能性があるんですね。そのような発見できなかった小さながんが手術後、数年かけて育って「再発」となるのです。
がんの再発を防ぐには
そこで、抗がん剤なのです。全身治療である抗がん剤は体のすみずみまで行き渡り、再発の火種になりうる小さながんを叩いてくれます。
では、抗がん剤をすれば必ず再発を防げるか?
残念ながら抗がん剤をしてもなお、再発される方はいらっしゃいます。Aさんもその点を気にしていらっしゃいました。
がんが体の中に広がっている場合、抗がん剤ですべてのがんをやっつけ切れるとは言い難いのです。
がん治療専門コーディネーターの見解
ですので、Aさんにはこのように申し上げました。
「現状で、抗がん剤をしても必ず再発を防げるということはありません。ただ、その再発の可能性をできるだけ低くするためにできることはあります。
保険診療の中で出来る有効的な治療は【抗がん剤】だけです。ですので、例えばそこに、自由診療である免疫療法や遺伝子医療やビタミンC療法などを加えるなどしてみてはいかがでしょうか?
手術をゴールとするのではなく、できる限りの再発予防をすることが大事だと思います。」
自分がこれからする治療の意味、必要性をきちんと理解して治療に臨むことはとても大切です。しかしながら、医師が十分な説明の時間をとれないことも多々あります。
また、医療は日進月歩。今まで知らなかった良い治療があるかもしれません。
- 医師の話が理解できなかった
- 本当にこの治療しかないのか
- インターネットで見た○○という治療はどんなものか
- などなど
そんな時はがんメディカルサービスにご相談ください。
私たちがん治療専門の医療コーディネーターはそれぞれの患者様に合わせた治療のご提案をいたします。