大腸がんの特徴や症状について
大腸がんの平均発症年齢:40代~60代
大腸がんとは、盲腸・結腸・直腸に発生するがんです。
盲腸に発生する確率はかなり低く、90%以上が結腸か直腸に発生します。
ポリープが成長してがんになることが多く、放っておくと肝臓や肺に転移することがあります。
他のがんと比べて治療をすれば治る確率が高いですが、再発する可能性も低くはないので定期的に検診を受けましょう。
大腸がんの初期症状はほとんどありません。
出血や血便で気が付くことがありますが、痔だと思って放置していたら気付いた時にはかなり進行していた、なんてこともあります。
もし排便時に出血に気づいたらすぐに検査をしてもらいましょう。
大腸がんのステージ別5年生存率
大腸がんの各ステージにおける5年生存率
大腸がんの各ステージにおける5年生存率
ステージ1 90.0%
ステージ2 90.8%
ステージ3 81.6%
ステージ4 18.1%
2015年の予測罹患者数1位のがんです。
進行してから発見される場合も多いですが、遠隔転移のないⅢ期までは比較的に生存率が高いです。
大腸がんと3大標準治療の適応
手術
大腸がんの治療は主に手術による切除を行うことが一般的です。 技術の進歩により、傷跡の少ない腹腔鏡を用いた手術も可能となりました。 がんが肛門の近くにあり、肛門の機能が残せない場合は人工肛門を増設することがあります。
抗がん剤
大腸がんに対しての化学療法は、主に手術後の再発予防や、手術が困難な進行性の大腸がんに対して延命とQOLの向上を目的に行われます。 新しい薬剤の治験を行っている病院もあるので、医師からよく説明を受けるとよいでしょう。
放射線
直腸がんへの放射線治療は、手術の前に腫瘍を小さくする目的や、肛門を温存するために行われます。また症状の緩和を目的とした照射を行なう場合もあります。
大腸がんに効果が期待できる最新医療
がん遺伝子治療
がん遺伝子治療は大腸がんに対して一定の効果を発揮します。 大腸がんは肝臓や肺に転移することが多く、肝転移したものは治療がとても難しくなります。 がん遺伝子治療は全身に作用するので、転移してしまったがんに対しても有効であり、転移巣を小さくすることで手術で合わせて取り切ることも可能となります。 また抗がん剤や放射線治療との相乗効果もあるので、三大標準治療と組み合わせることで更なる効果が期待できます。
免疫細胞治療法
免疫細胞療法も胃がんに対して有効的だというデータがあります。 免疫細胞療法は大腸がんに対する抗がん剤治療の副作用を抑える効果があります。 またがん遺伝子治療と組み合わせることで、がんを自己と判断して反応してくれなかった免疫をよみがえらせて、非自己と判断し攻撃を行ってくれるようになります。 単体で行うよりも多くの治療と組み合わせることで、それぞれの治療の効果を増強させてくれる作用があります。