乳がんの特徴や症状について
乳がんの平均発症年齢:40代~50代
乳がんは、良く知られているしこりが発生するタイプと、触ってもしこりが見つからないタイプがありますので、しこりが無いからといって検診を怠っていると発見が遅くなります。
しこり以外の症状として、乳首から血の混じった分泌液が出たり、湿疹やただれができたり、エクボのようなひきつれが出来たりします。
乳がんが進行すると肺や骨に転移することが多く、悪性度によってさまざまな治療を行なうことになります。
乳がんの原因は女性ホルモンの一種であるエストロゲンと言われています。
食生活の欧米化に伴う高脂肪・高タンパク質の食生活によってホルモンバランスを崩したり、出産や授乳経験が無い方は乳がんのリスクがあります。
各自治体で乳がん検診を推進していることもあるので、心配な方はお住まいの市区町村へお問い合わせ下さい。
適度な運動によって乳がんのリスクが減少することが、ほぼ確実であるとされています。
乳がんのステージ別5年生存率
乳がんのステージ別5年生存率データ
乳がんの各ステージにおける5年生存率
ステージ1 99.9%
ステージ2 95.2%
ステージ3 79.5%
ステージ4 32.6%
乳がんは女性の罹患者数1位のがんです。早期発見が多く手術率・5年生存率共に高いです。
しかし再発も多く、5年生存には再発治療中の人も多く含まれています。
乳がんと3大標準治療の適応度
手術
乳がんは手術や放射線、抗がん剤治療を組み合わせて治療を行うのが普通です。 その中で最も基本となるのが手術であり、特殊な場合を除いては必ず手術が必要となります。
抗がん剤
乳がんの抗がん剤治療は、手術の前に腫瘍を小さくする目的で行ったり、転移や再発を予防する目的で行います。 転移や再発乳がんの場合は、症状の進行を遅らせるためや、延命が目的となります。
放射線
放射線治療は乳がんの手術で取り残した可能性のあるがんに対して照射を行ったり、リンパへの転移が見られる場合に放射線を当てます。 治療後の再発予防のために行う放射線治療もあります。
乳がんに効果が期待できる最新医療
がん遺伝子治療
がん遺伝子治療で症例の多いがんの一つが乳がんです。 点滴による全身的な治療の他に、がん腫瘍に直接に遺伝子薬を注入することが出来るので、局所的に効果が発揮しやすいです。 また手術を行わずに治療することが可能なため、胸を温存したいと考える患者様から遺伝子治療が求められています。 進行してしまった乳がんに対しても腫瘍を小さくすることで温存手術が可能となるので、手術前に受けられるケースも多くあります。
免疫細胞治療法
手術が不可能なほど進行してしまった乳がんに対して、遺伝子治療と同じように効果的なのが免疫細胞療法です。 免疫療法は体内の免疫力を活性化させて全身に効果を発揮するので、転移してしまった乳がんに対しても有効です。 抗がん剤や放射線治療の副作用を軽減させることも可能なので、治療中の不快感を和らげる目的で免疫療法がおこなわせることもあります。