胆嚢・胆道がんの特徴や症状について
胆嚢・胆道がんの平均発症年齢:60代~70代
胆嚢(たんのう)とは肝臓でつくられた胆汁を一時的に貯めておく袋のような臓器で、食事をすると胆汁を十二指腸に流し込み脂肪の消化を助けます。
胆嚢・胆道がんとは、その袋状の胆嚢と、胆汁の通り道である胆道にできるがんで、高齢の女性に多くみられ、日本を含むアジアに多く発生するとされています。
胆石症という胆嚢に結石ができてしまう人が胆嚢がんになりやすいという報告がありますが、因果関係ははっきりと証明されていません。
胆嚢がんは初期の段階では無症状で、発見された時にはかなり進行してしまった状態で見つかることが多いです。
がんが進行するにつれて腹痛や食欲不振、体重減少や嘔吐などがみられます。
こういった症状は胆嚢がんが原因で胆嚢炎を併発した場合や、リンパを通って他の臓器に転移した際の症状として見られるケースがあります。
有効な治療法が少なく、治療が難しいがんの一つとして知られています。
胆嚢・胆道がんのステージ別5年生存率
胆嚢・胆道がんのステージ別5年生存率データ
胆嚢・胆道がんの各ステージにおける5年生存率
ステージ1 59.5%
ステージ2 27.1%
ステージ3 17.0%
ステージ4 2.8%
罹患者数は非常に少ないが、進行してからの発見が多く、手術率も低いです。
Ⅰ期でも60%程度の生存率で、その後は著しく下がります。
胆嚢・胆道がんと3大標準治療の適応
手術
担がんが発見されたら、まずは手術で切除できるかどうかを診断します。 病院によって手術可能かどうかの判断が異なる場合もあるので、経験豊富な病院でセカンドオピニオンを受けてみましょう。
抗がん剤
担がんが発見されたら、まずは手術で切除できるかどうかを診断します。 病院によって手術可能かどうかの判断が異なる場合もあるので、経験豊富な病院でセカンドオピニオンを受けてみましょう。
放射線
手術することが出来ない担がんに対して、症状を和らげる目的で放射線治療を行うことがあります。
胆嚢・胆道がんに効果が期待できる最新医療
がん遺伝子治療
がん遺伝子治療は担がんの治療にも有効性を示しています。 浸潤や転移してしまい、手術での治療が不可となった胆道がんに対しても、抗がん剤治療と併用することで副作用を抑えながら治癒を目指すことが可能となります。 また放射線治療との相乗効果もあり、腫瘍の縮小が認められて手術が適用となるケースもあります。 進行が進んでしまった担がんに対する重要な治療法と言えるでしょう。
免疫細胞治療法
免疫細胞療法は胆道がんや胆管がんに対しても治療が可能です。 放射線治療で効果が得られないような担がんに対しても腫瘍の縮小効果が期待できます。 治療が困難ながんでも、抗がん剤治療と併用することで辛い副作用を抑えながら効果的な治療を行うことが可能になります。 ステージ4の担がんに対しても効力を発揮するので、治療法が無いと言われた時の選択肢に入れられます。